【出光興産の就職難易度は？】企業研究からES・面接対策まで徹底解説！！

2025年10月21日2025年11月16日

本記事では、出光興産の経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。

また、採用フローや採用大学、配属勤務地・部署についてもまとめており、出光興産から内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。

就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

また、出光興産のようなエネルギー業界で難易度が同じぐらいの企業からオファーがくる、Offer Boxを利用してみましょう。

企業概要

今回は、石油製品の精製販売の国内トップ２の一角である「出光興産株式会社(以下　出光興産)」について解説していきます。

出光興産は創業者の出光佐三による功績が大きくオーナー企業の色合いが強く、合併が続いていた石油業界内でも唯一大型合併を行わず発展を続けてきた企業です。

そんな出光興産も、劇的に変化していく現代に対応するために2019年に昭和シェル石油と経営統合しました。

この経営統合を契機に新規事業・次世代エネルギーにも注力し始め、先進的な取り組みを始めています。
また海外展開も積極的に行っており、海外には67の拠点があります。

そんな出光興産の基本情報は以下のようになっています。

就活ジョブジョブでは出光が属するエネルギー業界の記事もご用意しております。

業界のビジネスモデルや将来性を確認することは、企業自体の競合比較の中での優位性を確認するという意味で、就活において重要です。

ぜひご覧ください。

経営理念

真に働く
国・地域社会、そこに暮らす人々を想い、考えぬき、働きぬいているか。
日々自らを顧みて更なる成長を目指す。
かかる人が集い、一丸となって不可能を可能にする。
私たちは、高き理想と志を掲げ、挑み続ける。

引用：経営の原点・企業理念 | 会社情報 | 出光興産

上記の企業理念は、次のようなことを伝えています。

出光興産は、人々の暮らしを支えるエネルギー・資源・素材を提供する企業として、お客様第一の精神のもと、妥協せずに考え続け、責任感を持って業務を行うということです。

また内外の関係者と協業しながら、高い目標に挑戦し続けるということです。

将来性

エネルギー業界では、コロナウィルスや気候変動に伴う大規模自然災害の発生など、社会の持続可能性にかかわる環境変化がより深刻な問題となっている現代に対応していくことが喫緊の課題となっています。

そんな時代に対応していくために、出光興産は『多様なエネルギー・素材を安定的に供給するための基盤強化』、『これまで培ってきた課題解決力の海外展開』、『社会の変化の先取り』に取り組むとしています。

そして、次の100年を見据えて、新たな価値創造に挑戦し続けると宣言しています。

そんな出光興産の具体的な取り組みをいくつか紹介します。

一つは、競争力のあるネットワークの強化が挙げられます。

出光興産は、 国内7製油所・２石油化学工場の連携を高めることで、どのような事態にも対応できる柔軟性を持ったバリューチェーンの構築を目指しています。

また、国内6,500か所のサービスステーション間のネットワークの強化も図り、お客様への利便性・安心感の提供の向上を追求しています。

このような国内の大規模なネットワークの構築に、ベトナムのニソン製油所を含めた総合力で、海外企業にも匹敵する競争力の構築に挑戦しています。

もう一つの取り組みとしては、燃料油事業の海外展開が挙げられます。

石油、石炭、天然ガスといった化石資源燃料には限りがあり、そもそも天然資源が少ない日本のエネルギー自給率は他OECD諸国と比較し、低い水準の約9.6％となっております。石油についてはほぼ100％輸入に頼っている現状です。

そのため、化石資源燃料に頼らない新たなエネルギー源の確保と、世界の様々な地域から資源を調達することが、日本でのエネルギーの安定供給に必要となってきます。

出光興産は、成長著しいアジア・太平洋地域におけるトレーディング事業、ベトナムにおける日本企業初のサービスステーションの開業など積極的な海外展開を行っています。

このようなアジアへの取り組みや、これまで構築してきた北米やオーストラリアにおける環太平洋サプライチェーンを活かして、日本のエネルギーの安定供給と今後も伸びていく海外需要に応えていくと考えられます。

求めている人物像

今後の時代を切り拓いていきたいという思いを持つ、成長意欲の高い方を仲間として求めています。
当社の社員が、今後の時代を切り拓くために大切にしている行動指針が3つあります。

・自ら考え行動する人（自立・自律）
・未来志向で挑戦し続ける人（変革）
・多彩な力を募り、化学反応を起こす人（共創）

これらの指針を胸に、新たな歴史を共に創っていきたいと思う方をお待ちしています。
私たちと一緒に、未来へ挑戦していきましょう。

引用：採用担当メッセージ | 新卒採用情報 | 出光興産

これまで培ってきた価値や技術をこれからの社会や地球環境との調和につなげ、新しい未来を創造することを目指す出光興産では、『 多様な価値観を持つひと達と力を合わせて、課題解決のために自ら考え挑戦しつづける』人材が求められているようです。

課題解決のために自らしっかり考え、周囲の人々と協力しながら挑戦をしてきた経験が活きてきそうです。

就職難易度（採用・選考状況）

ここまで出光興産の経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。

続いて本章では、出光興産の採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。

採用大学

25年４月入社の現時点での採用実績校は以下のようになっております。
（大学名の横の数字は採用人数）

【大学院】
<文系>
ー
<理系>
横浜国立大学6、東北大学5、名古屋大学5、千葉大学4、東京農工大学3、東京科学大学3、富山大学2、大坂大学2、北海道大学2、東京大学2、北陸先端科学技術大学院大学1、大阪公立大学1、奈良女子大学1、東京理科大学1、筑波大学1、九州大学1、埼玉大学1、立命館大学1、京都大学1、熊本大学1、岡山大学1、宇都宮大学1、名古屋工業大学1、鳥取大学1、広島大学1、東京海洋大学1

【大学】
<文系>
明治大学3、津田塾大学2、同志社大学2、上智大学2、学習院大学1、金沢大学1、慶應義塾大学1、岡山大学1、神戸市立外国語大学1、京都大学1、成蹊大学1、ICU1、奈良女子大学1、立教大学1、立命館大学1、一橋大学1、中央大学1
<理系>
日本女子大学1

参考：就職四季報2026/2027年版

採用人数

男女別・文理別の採用人数は以下のとおりです。

配属勤務地

24年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。

【総合職】
事業部、全国支店、事業所、グループ会社
【技術職】
東京及び全国事業所・研究所

参考：就職四季報2026/2027年版

配属部署

24年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。

【総合職】
事業部、支店、事業所、グループ会社
【技術職】
製造、技術研究、潤滑油、デジタル・ICT、電力・再生可能エネルギー、知的財産、石炭・環境、資源

参考： 就職四季報2026/2027年版

採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。

しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。

自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。

当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

採用倍率

〇 25年度の採用人数(見込)：73名

〇推定ES提出者数：831名

出光興産の採用倍率は約11.4倍と算出できます。

これは、就活サイトにおけるプレエントリー人数の推移データと、全国求人情報協会のデータをもとに、独自に推定したES提出者数を参考に算出した数値です。

実際の倍率とは異なりますのでご参考程度にお考え下さい。

出光興産の新卒採用の選考フロー

エントリシート・WEBテスト
　↓
1次面接
　↓
2次面接
　↓
最終面接
　↓
内々定

選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。

WEBテストの形式はGROW360で、内容はセルフの気質診断・性格審査・他者評価（5人に回答してもらう）です。

SPIや玉手箱のように勉強が必要なものではなく、就活生の性格や価値観、行動特性を図るテストのため特に対策は必要ありません。

また、面接の対策やESなどのクオリティを上げていきたいという方には、就活エージェントの利用がおすすめです。

無料で就活コンサルタントにESの添削や面接の対策を依頼することができます。

以下の記事では、各サービスの特徴とおすすめ点をまとめてありますので、こちらから自分に合ったサービスに登録してみましょう。

内定獲得のための必須対策

ここまで出光興産の採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。

続いて本章では、出光興産から内定を得るためにすべき３つの対策事項を紹介します。

出光興産でなければダメだという明確な志望理由を示そう

他企業にも当てはまるような志望動機では「うちじゃなくてもいいのでは？」と思われる可能性が高いです。

そのため選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由が必要となります。

志望理由を考える際は「なぜエネルギー業界なのか」「なぜ出光興産なのか」「興味のある部門はどこか」「キャリアビジョンは」という観点から、自らの経験と併せて志望理由を明確にしておくといいでしょう。

また、このような志望動機を作成するには、実際に働いている社員から話を聞けるOB訪問がおすすめです。

OB訪問では、先輩社員からざっくばらんに話が聞けます。

「なぜ出光興産を選んだのか」「仕事の内容」「やりがい」「キャリアビジョン」などを聞くことで、実際に自分が出光興産で働くイメージを持つことができ、魅力的な志望動機を描くことができるでしょう。

しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。

「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

自分の人生のモチベーショングラフを書く

出光興産の面接では、人生における挫折経験、学校の成績や授業についてや、自然な会話の中でも就活生の人間性を引き出そうとしてくれます。

WEBテストでも、性格や価値観、行動特性を図るためのGROW360を扱っている出光興産は人物重視の採用を行っていると考えられます。

自分自身をしっかりと表現できるように、これまで過ごしてきた人生(幼稚園〜大学)の、モチベーションの上下をグラフ化することで、自己分析を行うモチベーショングラフを書いてみましょう。

人生のモチベーショングラフを参考にして、それぞれの時期ごとの出来事、そこから生まれた価値観を話せるようにしましょう。

求められる人材とマッチするエントリーシートを書く

人気企業で、受ける人の多い出光興産で内定を獲得するには、ライバルと差別化することが大切になってきます。

ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。

自己分析を行い自分の強みを明確にし、出光興産の求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。

出光興産では、『 多様な価値観を持つひと達と力を合わせて、課題解決のために自ら考え挑戦しつづける』人材が求められています。

課題解決のために自らしっかり考え、周囲の人々と協力しながら挑戦をしてきた経験が活きてきそうです。

また、課題解決が自分がいる間だけのものでなく、その後も継続できるような仕組みを作っていると更にアピールになるでしょう。

就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。

簡単４ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。

その他の気になる情報

出光興産の年収

就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。

有価証券報告書の調べによると、令和6年度(2024年4月1日～2025年3月31日)の平均年収は994万円となります。

過去3年の平均年収は以下のようになります。

出光興産の初任給

令和7年(2025年)における出光興産の初任給は以下のとおりです。

・4年生大学卒：月給25万4,000円
・修士卒：月給27万2,000円
・博士卒：月給29万1,000円

令和5年賃金構造基本統計調査によると、新規学卒者の平均初任給は「大卒：23万7300円、大学院卒：27万6000円」となっています。

そのため、出光興産の初任給は平均よりも高いといえます。

出光興産の評価

実際に出光興産で働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。

社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。

待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。

出光興産は、福利厚生も充実しており、有給が採りやすいこと、リモートワークやフレックス制度の活用も進んでいることから、働きやすい環境が整っていると言えます。

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました！

今回は、出光興産の経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。

また選考に向けて、「企業や採用情報を効率的に知りたい！」「オンライン選考の練習をしたい！」といった方には、JOBTVがオススメです。

スキマ時間に動画で情報収集できたり、オンライン選考は練習しているだけで、企業からの逆オファーもきちゃいます。

以下の記事で、JOBTVについて詳しく解説しているので、ぜひ読んでみてくださいね。

本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。

皆さんの就職活動を応援しております。