【外資系コンサルタントが解説】グループディスカッション対策

2021年12月26日

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就活の選考フローには「グループディスカッション」と呼ばれるものがあり、近年では就活でこの「グループディスカッション」を取り入れる企業も増えています。

「実際にやったことないから、どういう対策をして行けばいいのか分からない・・・」という不安を抱えている就活生も多いのではないでしょうか?

グループディスカッションは、試験官がどのようなポイントを評価するのかをきちんと理解し、しっかりと対策する必要があります。

今回は、グループディスカッションで人事に評価されるポイント・マイナス評価されるポイントと、グループディスカッションの対策を開設します。

そもそもグループディスカッションとは?

グループディスカッションは、与えられたテーマについて複数人で議論し、時間内に結論を出して発表するというものです。

ディスカッションを一緒に行う人数は、少ないと3人、多いときは10人程度です。

(引用:リクナビ2022より)

あらかじめ時間とテーマが設定されており、限られた時間の中でメンバーと協力して1つの結論を出すことが必要です。

なぜ企業はグループディスカッションを行うのか

企業が選考でグループディスカッションを実施する理由は、大きく分けて次の2つが挙げられます。

効率的に選考を行える

企業は、限られた期間の中で大量の就活生を見ないといけません。
中には数千人、1万人以上も応募が集まることがあり、応募した就活生全員と面接をしていたら、いつまで経っても選考が終わりません。

そこで、グループディスカッションはとても効率的な選考プロセスとなります。

グループディスカッションでは、1~2人の面接官に対して3~10人程度の就活生を見ることが出来るうえ、20~30分もあれば1グループの選考が終わります。

そのため、グループディスカッションは効率的な選考手段となるのです。

面接では分からない「チーム内での振る舞い方」を見ることが出来る

就活の選考は基本的に1対1の面接が多く、就活生の協調性などは測りにくいものです。

一方で、実際に入社してからは複数人で仕事に取り組むケースがほとんどであり、企業側は就活生がチーム内でどのように振る舞うかを選考段階で確認しておきたいのです。

こうした「チーム内での振る舞い方」を見るために、グループディスカッションは有効な手段となります。

面接では測れない側面を補い、企業側が知りたい就活生の人物像を測るため、グループディスカッションが取り入れられています。

グループディスカッションで評価されるポイント

グループディスカッションで評価されるポイントは以下の5つです。

・主体性・積極性

・協調性・気配り

・論理性

・リーダーシップ

・発想力

それぞれについて詳しく解説していきます。

①主体性・積極性

グループディスカッションにおいて一番大切な評価ポイントは、「主体性・積極性」です。

この「主体性・積極性」とは、アイデアを積極的に出す・自分から議論を進めるといった行動が当てはまります。

ディスカッション中何もせずに受け身の姿勢になってしまうよりも、積極的に議論を進めていくような姿勢はプラス評価になります。

しかし、他のメンバーに意見を求めずに自分が発言をしすぎてしまうと、「自分勝手な人」としてマイナス評価を受けてしまうので注意が必要です。

自らが積極的に意見を言って活発な議論を促しつつ、しっかり周りの人の意見を聞くことが大切です。

②協調性・気配り

2つ目の評価ポイントは、「協調性・気配り」です。

これは、①「主体性・積極性」と並んで、企業が重要視しているポイントになります。

先ほど述べたように、グループディスカッションは就活生の「チームでの振る舞い方」を見ています。

そのため試験官は、就活生がディスカッションでチームワークを発揮できるかという点も非常に重視しています

チームワークを発揮するためには、グループメンバーに対して優しく接したり、あまり発言をしていないメンバーに話を振ったりすることが求められます

①「主体性・積極性」を重要視しすぎるあまり、メンバーへの気配りを忘れてしまうと②「協調性・気配り」がマイナス評価になってしまうので注意しましょう。

③論理性

3つ目のポイントは、「論理性」です。

いくら積極的に意見を言っていても、その発言の根拠がメチャクチャだと台無しです。

議論を前に進めて、時間内に結論を出すためにはこの「論理性」も大切になってきます。

例えば、「A社が製造している商品Xの売上を2倍にしてください」というテーマでディスカッションをしていたとします。

ここで、「もっと広告を出すべきだ」という意見をいうだけでは、論理性があるとは言えません。

「なぜ広告を出すべきなのか」「どのように/どんな広告を誰に出すべきなのか」といった「5W1H」が全く示されていないため、他のメンバーは納得出来ません。説得力のある意見を伝えるためには、この5W1Hを意識する必要があります

上記の例だと、

「A社は広告宣伝を全然行っておらず、ターゲット層である若者に認知されていない可能性が高い。若者がよく利用するYoutube等のメディアで、若者向けに商品を認知してもらうための広告を出すことで、商品Xの売上増加につながるのではないか」

といった方が説得力が増しますよね。

④リーダーシップ

4つ目のポイントは、「リーダーシップ」です。

①「主体性・積極性」と混同してしまうかもしれませんが、「リーダーシップ」とは、議論の進み具合と時間を細かく見ながら、出た意見をまとめたり、議論を進めたりする能力です

議論を進めていきたくさんの意見が出ると、1つの論点で時間を使いすぎてしまったり、話が本題から逸れてしまったりすることがよくあります。議論の状況を冷静に見て、正しい方向に議論を進めましょう。

⑤発想力

最後のポイントは、「発想力」です。

これは、面白い発想や斬新なアイデアを出せるかということです。

ディスカッションのテーマとは関係ない発想や、根拠が乏しいアイデアを出すのは当然NGですが、きちんと根拠を持ったうえで誰も思いつかないような提案をすれば、試験官の目に留まります。

必ずしも斬新な案を出さなければならないということではありませんが、面白いアイデアを出すことが出来れば、評価につながることも多々あります。

自分はどの評価ポイントで評価されるか

さて、さきほど5つの評価ポイントについて説明しました。

この評価ポイントを押さえた上で、自分がどのポイントで評価されそうか考えてみましょう

積極的な発言をして議論を活発化させるのか、メンバーを褒めてチームワークを発揮させるのか、論理的思考を基に説得力のある意見を言うのか、議論を冷静に俯瞰してファシリテートしていくのか、斬新な発想をしてグループの個性を高めるのか。

自分がどんな能力を持っているのかを考え、グループディスカッションでアピール出来るように準備しましょう!

逆に、自分が苦手だなと思うポイントについては、しっかり練習してから臨むようにしましょう。

グループディスカッションでマイナス評価されるポイント

では、グループディスカッションでマイナス評価されてしまうポイントとは何でしょう?

ズバリ、「議論に貢献していない人」です

「議論に貢献していない人」はよく「クラッシャー」と呼ばれ、グループディスカッションで大きくマイナス評価されます。

「議論に貢献していない」と聞くと、さきほどの評価ポイント①「主体性・積極性」が欠けていることだと考えがちですが、実はそれだけではありません。

もちろん、発言を全くせずに議論に参加しないことはもってのほかです。

しかし、「発言しすぎてしまう」ことで自分の意見を押し通してしまったり、他のメンバーの発言機会が失わせてしまうこともマイナス評価につながります

さらに、全く的外れな意見ばかり言ってしまうこともマイナス評価の対象となります。

限られた時間でディスカッションをしなければならないのに、全然関係ない意見ばかり言われてしまったら議論が前に進みません。

最後に、理由なく人の意見を批判することはNGです。

批判すること自体がNGと思われがちですが、きちんとした理由をとともに、人の考えに意見をいうことはむしろ必要なことです。

相手の考えをきちんと受け入れつつ、意見すべき時にはしっかり意見を言いましょう。

最後に

ここまで読んでいただきありがとうございました。

グループディスカッションで評価されるポイントをしっかり押さえておけば、もうグループディスカッションは怖くありません。

本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。

皆さんの就職活動を応援しております。