【大陽日酸の就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!
本記事では、大陽日酸の企業理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。
また、採用フローや採用大学、配属勤務地・部署についてもまとめており、大陽日酸から内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。
就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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企業概要
今回は、日本の産業ガスのリーディングカンパニーである「大陽日酸株式会社(以下 大陽日酸)」について解説していきます。
大陽日酸は、1910年創業の歴史がある企業で、110年以上にわたり、酸素や窒素、水素など、多種多様な形態で高品質なガスを安定供給しています。
マーケットシェアは国内トップ、世界で4位と、世界的に見ても代表的な企業と言えます。
また、産業ガス以外にもエレクトロニクス、メディカル、イノベーションと幅広く事業を展開しており、100種類以上の製品を作っています。
このように幅広い事業を行っている大陽日酸の技術力は世界トップレベルであり、国内外から厚い信頼を得ています。
実際に、国内事業メインとしながら、アジア・ヨーロッパにも協力・支援を行っており、大陽日酸が所属するホールディングス全体の関係会社数は306社に及びます。
その内訳は、国内139社・海外167社とグローバル展開もしっかり行っていることがうかがえます。
また年収が高いことでも有名で、平均年収は960万円となっております。
そんな大陽日酸の基本情報は以下のようになっています。
商号 | 大陽日酸株式会社 |
本社所在地 | 〒142-8558 東京都品川区小山1-3-26 |
設立 | 1910年10月30日 |
代表取締役社長 | 永田 研二 |
資本金 | 15億円 |
従業員数 | 1,444名(2021年4月1日現在) |
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企業理念
【グループ理念】
進取と共創。ガスで未来を拓く。
The Gas Professionals【グループビジョン】
引用:企業理念|大陽日酸
The Gas Professionalsとして、産業ガスを起点に、ガスの持つpotentialを最大限に発揮し、あらゆる産業の発展と社会課題の解決に貢献する企業であり続けます。
上記の企業理念は、次のようなことを伝えています。
お客さまの声を敏感にとらえ、産業ガスを中心とした事業を通じて、あらゆる産業と共に、豊かな社会の実現に貢献するということです。
将来性
結論としては、大陽日酸は安定して成長を続けていくことが考えられます。
理由は以下の3点が挙げられます。
・産業ガスは、参入障壁の高い事業であること
・積極的なM&Aを背景に、海外進出を果たしていること
・イノベーション戦略により、開発製品の事業化を加速していること
一つずつ詳しく解説していきます。
産業ガスは、参入障壁の高い事業であること
大陽日酸の事業の中心を担っている産業ガスは、参入障壁が高い事業であり、今後も競争にさらされることなく安定した収益を出せると考えられます。
そもそも産業ガスとは、酸素、窒素、アルゴン、水素、ヘリウムなどの元素を抽出して、それぞれの使用現場のニーズに合わせて最適な状態(量・圧力・温度)で供給されるものであり、何かを作るときに必ず必要なものと言えます。
このように、様々な業界のニーズに合わせたガスを提供するためには、多くの技術が必要になります。大陽日酸も多くの特許を持っています。
さらに、産業ガスを作るには大規模な施設が必要であることや、客先のスペースに自社設備を設置することから一度お付き合いを持った顧客が簡単に離れることがないという特徴もあります。
これらの理由から参入障壁が高い事業であると言われています。
実際に、産業ガス業界のシェアを見てみると、国内1位の大陽日酸と国内2位のエア・ウォーターだけで国内シェア7割を占めております。
積極的なM&Aを背景に、海外進出を果たしていること
大陽日酸は、海外の産業ガス分野を対象として積極的なM&Aを行い、海外進出を図っています。
2007年~2016年にかけての10年間で、25件以上のM&Aを実施し、そのほとんどがアメリカとアジアの産業ガス企業となっています。
また、2018年にはアメリカの産業ガス大手企業のプラクスエアの事業の一部を6438億円で買収しました。
アメリカは、世界最大の産業ガス消費地であり、人口増加などで引き続き需要拡大が期待でき、M&Aの法整備も整っているため、今後も成長の余地が大きい市場と言えます。
イノベーション戦略により、開発製品の事業化を加速していること
今後市場の発展が期待できる自社開発製品や、新たに得た製品・技術のグローバルでの事業拡大を図っています。
実際に大陽日酸の事業を紹介している公式ページでも以下のような取り組みが紹介されております。
大陽日酸では、自社開発製品や、オープンイノベーションにより獲得した製品・技術の事業化を加速しています。化合物半導体製造(MOCVD)装置やSI(Stable Isotope 安定同位体)をはじめ、これから市場の発展が見込まれる、凍結保存システム、ネオン冷凍機、カーボンナノチューブなど、大陽日酸が長年培ってきた独自の技術力で開発してきた製品の他、アディティブマニュファクチャリング(AM)事業、バイオ事業、精製事業などのオープンイノベーションにより獲得した製品・技術のグローバルでの事業拡大を推進しています。
大陽日酸のイノベーション事業
求めている人物像
社員に求められる資質を一言で表すと「体・徳・知」。
引用:採用担当者メッセージ/大陽日酸
一般的には知・徳・体といわれていますが、大陽日酸ではその順序が逆です。
心も身体も健康であること。元気で明るく活き活きとした職場にすること。
それが基本と考えます。また、お客様に安定した品質の製品やサービスを供給することは、リーディングカンパニーとしての使命です。入社後の研修でしっかりと学んでもらっています。
そして最後に、好奇心を持つこと。「産業ガスは産業の血液である」という言葉が表すように、大陽日酸はあらゆる産業に顧客基盤を持ち、ガスのプロフェッショナルとして幅広いニーズに対応することができます。さまざまな好奇心を持って、新しい市場を切り拓いていってほしいですね。
産業ガス企業のリーディングカンパニーである大陽日酸では『前向きな姿勢でも物事に取り組み、周囲の人間と協力しながら 、課題解決のために挑戦できる』人材が求められているようです
就職難易度(採用・選考状況)
ここまで大陽日酸の企業理念や将来性、求める人物像を共有しました。
続いて本章では、大陽日酸の採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。
採用大学
22年卒4月入社の現時点での採用実績校は以下のようになっております。
(大学名横の数字は採用人数)
【文系】
参考:就職四季報2024年版
早大関西学大各2立教大 駒澤大 東京 外大大東文化大神戸市外大東北大大國學院大明大阪大 島根県大 法政 大立命館APU東理大東洋大学大国際教養大 愛知県大 一橋大 順天堂大 各1
【理系】
(院)北大 東工大 熊本大 各2 立命館大 新潟大 岩手大 長岡技科大 東北大 奈良先端科技院大学大 福井大 東京農工大 信州大 山口大 都立大 宇都宮大 東理大 各1(大)新潟大 神戸女学大 明大 中部大 各1
採用人数
また、男女別・文理別・職種別の採用人数は以下のとおりです。
年度 | 大卒(男) | 大卒(女) | 修士(男) | 修士(女) |
20年 | 18名 | 16名 | 19名 | 4名 |
21年 | 14名 | 9名 | 16名 | 5名 |
22年 | 12名 | 14名 | 20名 | 5名 |
23年 | 15名 | 13名 | 17名 | 3名 |
年度 | 文系 | 理系 |
20年度 | 27名 | 30名 |
21年度 | 18名 | 26名 |
22年度 | 24名 | 27名 |
23年度 | 24名 | 24名 |
配属勤務地
22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
(地名の横の数字は人数)
【総合職】
東京(品川)10、神奈川3、埼玉1、仙台1、名古屋3、大阪2、広島3、愛媛1、福岡1【技術職】
参考:就職四季報2024年版
東京(品川・芝)4、神奈川5、広島2、山梨4、つくば3、名古屋2、千葉1、栃木1、大分1、山口1、福岡1、大分1、三重1
配属部署
22年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
(部署名の横の数字は人数)
【総合職】
営業17、物流2、管理1【技術職】
参考:就職四季報2024年版
研究開発8、産業ガス関連(エンジ)5、生産管理6、プラント関連(エンジ)3、技術管理5
採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。
しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。
自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。
当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。
気になる方はぜひ読んでみてくださいね。
採用倍率
〇 2022年度の採用人数:ー名
〇プレエントリー候補リスト登録人数:ー名
大陽日酸の採用倍率は公開されておりません。
しかし、産業ガスのリーディングカンパニーであることからもある程度の倍率があることは予想されます。
うまく使うことで志望企業への内定が近づくサービス
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大陽日酸の新卒採用の選考フロー
エントリシート
↓
会社説明会・一般常識テスト・小論文
↓
グループ面接(管理職社員1~2名、人事部員1名、学生3~4名)
↓
個人面接(役員2名、人事部長1名、学生1名)
↓
内々定
選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。
一般常識テストは、総理大臣の名前などかなり簡単な内容のようです。
小論文についても事前に課題が発表されており、しっかり準備をして臨めば問題ないでしょう。
また、「面接対策をしたい!」「ESのクオリティをあげたい!」という方には、就活エージェントの利用がおすすめです。
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また、「大手企業からの逆オファー」や「1週間での早期内定」など様々なメリットもあります。
以下の記事では、おすすめの就活エージェントについて、特徴とおすすめ点をまとめています。
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内定獲得のための必須対策
ここまで大陽日酸の採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。
続いて本章では、大陽日酸から内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。
大陽日酸でなければダメだという明確な志望理由を示そう
他企業にも当てはまるような志望動機では「うちじゃなくてもいいのでは?」と思われる可能性が高いです。
そのため選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由が必要となります。
志望理由を考える際は「なぜ産業ガス業界なのか」「なぜ大陽日酸なのか」「興味のある部門はどこか」「キャリアビジョンは」という観点から、自らの経験と併せて志望理由を明確にしておくといいでしょう。
また、このような志望動機を作成するには、実際に働いている社員から話を聞けるOB訪問がおすすめです。
OB訪問では、先輩社員からざっくばらんに話が聞けます。
「なぜ大陽日酸を選んだのか」「仕事の内容」「やりがい」「キャリアビジョン」などを聞くことで、実際に自分が大陽日酸で働くイメージを持つことができ、魅力的な志望動機を描くことができるでしょう。
しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。
「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。
大陽日酸でのキャリアパスについて考える
大陽日酸の面接では、大陽日酸で取り組みたい仕事を具体的に話すことや、大陽日酸の未来の可能性について自分の考えを伝えることが要求されます。
大陽日酸の面接では、志望動機や入社後どういった仕事をしていきたいかを深堀されるそうです。
また、大陽日酸で活かせる自分自身の強みについても聞かれるそうです。
このような質問は、職種をしっかり理解しているか、大陽日酸の仕事を理解しているかを問うことで、志望度を図る目的があります。
前述した、OB訪問を活用して、実際に働いている社員の方々のキャリアパスを聞くことで、取り組みたい仕事を具体化していくことの重要度は高いといえます。
OB訪問をした際には、社員さんにも大陽日酸の未来について聞いてみるといいと思います。
実際に働いている方の視点から見た、大陽日酸の可能性について知れるいい機会です。
また社員の方々に会った際には、部署、業務、年次ごとに取り組む仕事などの情報を収集し、大陽日酸での入社後10年のキャリアを明確に語れるようにしましょう。
求められる人材とマッチするエントリーシートを書く
人気企業で、受ける人の多い大陽日酸で内定を獲得するには、ライバルと差別化することが大切になってきます。
ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。
自己分析を行い自分の強みを明確にし、大陽日酸の求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。
大陽日酸では、『前向きな姿勢でも物事に取り組み、周囲の人間と協力しながら 、課題解決のために挑戦できる』人材が求められています。
課題解決のために自らしっかり考え、周囲の人々と協力しながら挑戦をしてきた経験や、その過程で周囲の人間から信頼を得られているとさらにアピールできるでしょう。
就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。
簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。
その他の気になる情報
大陽日酸の年収
就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。
有価証券報告書の調べによると、令和2年の平均年収は960万円となります。
過去3年の平均年収は以下のようになります。
令和2年 | 960万円 |
令和元年 | 822万円 |
平成30年 | 848万円 |
大陽日酸の初任給
大陽日酸の初任給は以下の通りです。
4年制大学卒/ 月給22万5500円
大学院修士課程卒/ 月給24万500円
厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、大陽日酸の初任給は平均よりも少し低いといえます。
大陽日酸の評価
実際に大陽日酸で働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。
社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。
待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。
大陽日酸は、高い給与や福利厚生が充実しており、有給が採りやすいことから働きやすい環境が整っていると言えます。
最後に
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
今回は、大陽日酸の経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。
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