【JAL(日本航空)の就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!

2022年3月29日

日本航空(JAL)企業ロゴ

JAL(日本航空)の就職難易度は?

東洋経済が発表した「入社が難しい有名企業ランキング」では、日本航空(JAL)の順位は115位/424位となりました。

入社難易度は60.0であり、平均よりも入社が難しい企業といって差し支えないでしょう。

本記事では、日本航空(以下JAL)の経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。

また、採用フローや配属勤務地・部署についてもまとめており、JALから内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。

就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

また、JALのような航空業界の採用資料・採用説明動画を見たい方・難易度が同じぐらいの企業を見つけたい方は、JOBTVを利用してみましょう。
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JAL(日本航空)の企業概要

JALといえば、日本を代表する航空会社であり、業界的にはANAに次ぐ2位のポジションについているという認識ぐらいなのではないでしょうか。

JAL企業概要

実際のJALどのような事業展開をしているのか、など正確に理解しておきましょう。

JALのような会社が持っている事業は、正式には「航空運送事業」と呼ばれており、こちらの事業がJALの売上構成の約7割強を占めています。

さらにこの「航空運送事業」を詳しく見ていくと、みなさんが利用するであろう「国内線」と「国際線」、そして「貨物・郵便事業」に区分されます。

2020年度の構成ではありますが、意外と「貨物・郵便事業」は全体の26.8%と、JALの売上を支える一つの柱であると捉えることができます。

国際線の構成比は、コロナの影響をモロに受けているため、1割以下となっています。

また、JALは単に「航空運送事業」だけでなく、その他の事業として面白いものを持っています。

パッケージ旅行の販売や、クレジットカードなどはみなさんもよく知っていると思いますが、他にも「農業事業」や「ビジネスジェット事業」といったように、主軸である航空業と関連とわず事業の幅を広げていることがうかがえます。

そんなJALの基本情報は以下のようになっています。

商号日本航空株式会社
本社所在地東京都品川区東品川二丁目4番11号 野村不動産天王洲ビル
設立 1951年8月1日
代表取締役赤坂 祐二
資本金539,541百万円 *百万円未満切り捨て
従業員数13,787人(2021年3月現在)
事業内容定期航空運送事業及び不定期航空運送事業
航空機使用事業
その他附帯する又は関連する一切の事業

JAL(日本航空)の経営理念

JALグループは、会社員の物心両面の幸福を追求し、
一、客様に最高のサービスを提供します。
一、企業価値を高め、社会の進捗発展に貢献します。

引用;JAL HP「JALグループ企業理念

上記の企業理念は、以下のようなことを伝えています。

JALは、日本の航空会社業界を牽引する存在で常にあり続けています。
もちろん、国内においての従業員人数や売り上げなどは、屈指のものです。

そんな業界を牽引する存在であるJALは、会社員の幸福追求こそが、自社の事業をより良いものにできる大きな要因であることを理解しています。

ホワイト企業であることが全てではありませんが、企業はその従業員の働きが還元されて売り上げや利益を生むことができます。

JALは、会社としては当たり前ではありますが、意外と難しいことを実践し、自社の社員、そして自社の功績、さらには社会に対しての貢献度を高めようとしています。

JAL(日本航空)の将来性

コロナの影響をモロに受けている航空業界ですが、JALの将来性はどのように考えられるでしょうか。

世界各国の都市がロックダウンや移動制限を実施した影響で、航空需要は一時は9割も減少したと言われています。
現在でこそ、国内線の運行は徐々に回復傾向にありますが、ここで各航空会社はLCC化、つまりいかに低価格での航空券の販売をするか、という競争が発生しています。

また、LCCの存在は、コロナ前からJALのような一般航空会社には、目の上のたんこぶであり、LCCにない特徴を活かした事業展開が必要でした。

つまり、JALの将来性を考える上では、コロナにどのように対処するか、そしてLCCにどう対抗するか、が焦点となるでしょう。

まず、コロナによる航空需要の減少についてですが、こちらは正直、各国のコロナ対策の進捗にかなり依存してしまうでしょう。

航空事業はそもそも、旅客機を飛ばす際に、どれくらい人が乗ってくれるか、が重要な指標となります。

これが航空需要というものですが、JALをはじめとする航空会社は、この需要を正確に把握しないことには、航空機を飛ばす決断には至りません。

収益が見込めないところにはリソースを投下しないのは、経営において当然ですよね。

つまり、コロナによる航空需要に対しては、航空会社は受け身にならざるえず、各国あるいは都市のコロナに対する移動制限や隔離の制度など、政策に依存した見通しになるというわけです。

LCCとの顧客獲得合戦はどうでしょうか。

JALのような一般航空会社は、価格を抑えることだけなく、LCCでは実現不可能な強みを活かすことが必要になってきます。

具体的な改善策として、乗客数を増やす、そして運賃単価の引き上げがあると、三井住友信託銀行の調査月報に記されています。

例えば、乗客数を増やすというのは、JALが旅客に使用することの多い航空機の型が、一便あたりの乗客人数を増やす余地があるという特徴を活かしたものです。

LCCが扱う航空機の型では、現状で限界に近い乗客数で旅客を実施しています。

一方、JALのような一般航空会社のものは、まだ乗客数を増やす余地があり、コストを抑えながら一回の乗客数を増加させることが可能だとされています。

このような収益を上げる余地を少しずつ改善することが、JALがLCCに対抗する手段となります。

もちろん、上記のような改善策には既に着手しているようです。

また、JALはLCCである春秋航空日本を子会社化しており、LCCに対する需要にも対応しています。

その他にも、顧客基盤が強いことを活かして、マイル・地域活性化・受託・次世代エアモビリティなどの事業領域も拡大するとしており、コロナに負けない経営を進めていく姿勢がうかがえます。

そもそも、国際線に関していうならば、新興国が新たな空港を設置すれば、付随してJALのような既存の空港も収益が見込めるという特徴があります

また、JALのような規模の航空会社は、現在の社会において、人、モノの動線として不可欠であることは間違位ありません。

コロナという向かい風がありますが、広い目で見ればJALの将来性が揺らいでいるとは断言できません。

JAL(日本航空)が求めている人物像

感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
プロ意識をもつ
採算意識をもつ
多文化を尊重し、適応する
仲間と共に働く
お客さまに心を尽くす

引用:JAL新卒/既卒採用ページ「求める人材像

新卒採用ページをみたところ、かなり簡潔で詳細にまとめられていました。

上記をさらにキーワードとしてまとめるのならば、「成長意欲」「最後までやり遂げることができる」「組織に貢献する」「協調性」などとなるでしょうか。

国内屈指の航空会社であるだけあり、かなり求められている素養は高い水準にあるといえます。

採用・選考状況

ここまでJALの経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。

続いて本章では、JALの採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。

採用大学

採用実績校は以下のようになっております。

慶応義塾大学、早稲田大学、関西外国語大学、青山学院大学、上智大学、立教大学、関西学院大学、明治大学、同志社大学、獨協大学、明治大学、法政大学、日本女子大学、大阪大学、東京大学、関西大学、西南学院大学、中央大学、聖心女子大学、同志社女子大学、神田外国語大学、専修大学、立命館大学、筑波大学、日本大学、学習院大学、東洋英和女子大学、創価大学、フェリス女子学院大学、白百合女子大学、東京女子大学、九州大学、福岡大学、桜美林大学、大妻女子大学、

引用:就職四季報2023年版

採用人数

また、男女別・職種別の採用人数は以下のとおりです。

年度女性男性合計
20卒630名138名768名
21年-名-名-名
22年-名-名-名
※22年:予定人数

配属勤務地

22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。

【総合職】
北海道(千歳空港 札幌市内)東京(羽田空港 天王洲)千葉(成田空港)大阪(伊丹空港 大阪市内)福岡(福岡空港)沖縄(那覇空港)

【技術職】
東京(羽田空港)千葉(成田空港)大阪(伊丹空港)

参考:就職四季報2023年版

配属部署

22年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。

【総合職】
空港部門 予約部門 貨物部門 工務部門

【技術職】
整備部門

参考:就職四季報2023年版

採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。

しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。

自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。

当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

JAL(日本航空)の新卒採用の選考フロー

【総合職】

ES提出・WEBテスト

面接(4回)

内々定

【客室乗務職】

ES提出・SPI

面接(3回)

内々定

【技術職】

ES提出・SPI

面接(3回)

内々定

就職四季報2023年度版

選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。

WEBテストは例年、SPIが採用されているようです。

SPIは、様々な企業で採用されているテスト形式のためしっかりと対策をしておくと良いでしょう。

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以下の記事では、おすすめの就活エージェントについて、特徴とおすすめ点をまとめています。

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内定獲得のための必須対策

ここまでJALの採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。

続いて本章では、JALから内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。

JAL(日本航空)ではなければダメだという理由を明確にする

JALは売上的にはANAに次ぐ業界2位の位置を獲得しています。

どの業界でも言えることですが、業界の2位となると1位の企業に対して、志望動機を求める傾向が強いと考えらます。

航空業界に関しても同じことは言えるでしょう。
業界2位のJALの内定を獲得するためには、明確な志望動機を示すことが、何より必要になってきます。

JALに限らず、「志望動機」を考える際はまず
業界>企業>企業でやりたい仕事」というように、段階を付けてそれぞれを考えていくことを推奨します。

まず「なぜ航空業界を志望するのか」については、業界についての知見がどこまであるかを聞くことで、志望度を図っているとされています。

航空業界がどのようなビジネスモデルで、どのような職種があり、その職種でどのような素養が必要なのか、などを整理すると良いでしょう。

そして「なぜJALを志望するのか」については、競合との比較をしていくことを推奨します。

ANAはもちろん、最近ですとLCCなどもしっかりと下調べをして志望動機を作成していきましょう。

各企業の具体的な事業内容を正確に把握し、同時にJALのものと比較することで、「何が同じで、何が異なるか」が明確になってくるはずです。

特に航空業界の場合、事業自体は大変似たモノになってきますが、JALで言うと農業事業などがあるように、調べていくと結構違いもあるものです。

最後の「JALでやりたいこと」ですが、これは先ほどのJALの志望理由と密接に絡んできます。
「ANAでもいいのでは?」と面接官に映ってしまわないような、自分の経験などに基づいた理由を準備すると良いでしょう。

また、大きなビジョンを語るのも良いかもしれませんが、その前に実務ベースでのやりたいこと、あるいは具体的なキャリアプランも考えておくと良いでしょう

実務ベースとは、実際に自分が志望した職種では何ができて、誰と関わり、どの様な仕事が求められるか、といった具合です。

しかし、キャリアプランと言っても、実際に会社で働いていない人間にとっては想像上のものしか生み出すことはできません。

実務、職種などを明確に理解をするためには、会社説明会やOB訪問をすることをオススメします。

しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。

「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

面接官からすれば、JALの中の職種や業務の理解度が高く見えますし、この理解度は同時に志望度の高さのアピールにもなります。

以上のように、志望理由を準備することにより、エントリーシートや面接では優位に働くでしょう。

エントリーシートでは、直接的に「業界の志望理由」や「JALの志望理由」という題目で聞かれていなくとも、これらを知るための質問であることはあります。

それぞれの質問が、志望理由のどの階層に対する質問なのかを読み解き、整理したものをぶつけていきましょう。

独自の選考である「オンリーワン選考」を活用しよう

JALが募集している職種には、業務企画職に事務職、数理・IT、技術職の3種類。

自社養成パイロット職、そして客室乗務職の合計5つがあります。

業務企画職の3つには、一般選考とは別途に「オンリーワン選考」と言う独自の選考フローが設けられています。

この選考フローの募集要項には、

文化・学業、スポーツ、社会的活動、グローバルなどの分野において、実績を残した方で、オンリーワン選考での受験を希望する方

とあるように、ある分野において一定以上の成果をあげた学生を募集しています。

もしも、学業において国際レベルの実績を残した経験があったり、スポーツで全国レベルの活躍をしたことがあったり、功績として残せるようなボランティア活動をしてきた、と言う「強いガクチカ」のある人でしたら、応募してみることをオススメします。

3つの職種合計で、90名の採用予定に対して、相当数のエントリー数が予想されるため、

最初から受け口の狭い「オンリーワン選考」に挑戦する、できる実績を学生時代に残している方は、倍率を下げると言う意味で、こちらの選考を利用するのがベターでしょう。

求められる人材とマッチするエントリーシートを書く

人気企業であり、選考フローがかなり一般的なJALで内定を獲得するためには、ライバルと差別化することが大切になってきます。

ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。

自己分析を行い自分の強みを明確にし、JALの求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。

JALでは先ほど確認した通り、

感謝の心をもって、謙虚に学ぶ

果敢に挑戦し、最後までやり遂げる

プロ意識をもつ

採算意識をもつ

多文化を尊重し、適応する

仲間と共に働く

お客さまに心を尽くす

と言う人物像が求められています。

これら全ての要素をエントリーシートに盛り込むことは、正直難しいですし、できたとしてもかなり不自然なものになりそうです。

ですので、「リーダーシップ」と「協調性」をアピールできるようなエピソードを用意することをオススメします。

航空会社の仕事は、人の命を一時的に預かること、あるいはこれに関わるものですので、いざという時に発揮されるリーダーシップや責任感は、かなり必要な素養であると考えられます。

就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。

部活動やアルバイト、あるいは研究室などで、周囲に対して働きかけて課題を解決したエピソードや、自分以外の構成員の中での役割を認識して、全体に貢献したエピソードなどを記せると良いでしょう。

簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。

その他の気になる情報

JAL(日本航空)の年収

就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。

有価証券報告書の調べによると、令和2年の平均年収は839.3万円となります。

以下、3年間の平均年収となっております。

年度平均年収
2018年866.7万円
2019年827.5万円
2020年839.3万円

JAL(日本航空)の初任給

JALの初任給は以下の通りです。

4年生大学卒業/22万8000円

厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、JALの初任給は平均的であるといえます。

JAL(日本航空)の評価

実際にJALで働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。

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待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。

JALは、福利厚生も充実しており、有給が採りやすいことから働きやすい環境が整っていると言えます。

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

今回は、JALの経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。

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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。

皆さんの就職活動を応援しております。

企業研究

Posted by paulowmigaki