【東京電力ホールディングス(TEPCO)の就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!

2021年12月23日

東京電力ホールディングス企業ロゴ】

東京電力ホールディングス(TEPCO)の就職難易度は?

就活会議によると、東京電力の就職難易度は4.6/5.0となっており、平均よりも入社が難しい企業といって差し支えないでしょう。

本記事では、東京電力の経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。

また、採用フローや採用大学、配属勤務地・部署についてもまとめており、東京電力から内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。

就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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東京電力ホールディングス(TEPCO)の企業概要

今回は、国内電力最大手「東京電力ホールディングス株式会社(以下 東京電力)」について解説していきます。

東京電力ホールディングス企業概要

東京電力ホールディングスは東京電力グループの持ち株会社であり、グループ全体で燃料・火力発電・、一般送配電、小売電気事業を行っています。

首都圏を基盤にしている業界最大手グループであり、国内電力供給量の約3割を担っています。

そんな東京電力の基本情報は以下のようになっています。

社名東京電力ホールディングス
本社所在地 東京都千代田区内幸町1-1-3
設立 1951年5月
代表取締役社長 小早川 智明
事業内容  ・エナジーパートナー(顧客へのサービス提供等)
・パワーグリッド(電力供給等)
・ホールディングス(経営サポート・原子力発電等)
・リニューアブルパワー(再生可能エネルギー発電による電力の販売等)
・フュエル&パワー(火力発電による電力の販売等)
資本金 1兆4000億円
従業員数30,574名

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ぜひご覧ください。

東京電力ホールディングス(TEPCO)の経営理念

安心で快適なくらしのため

エネルギーの未来を切り拓く

引用:東京電力HP グループ経営理念・企業行動憲章
引用:東京電力HP グループ経営理念・企業行動憲章

上記の企業理念は、次のようなことを伝えています。

2011年に発生した福島第一原子力発電所の事故に対する責任を果たすことを第一に、エネルギーに携わる企業として、期待を超える価値を提供します

そのために、「カーボンニュートラル」や「防災」を軸とした価値を創造することや、「4つの価値基準」を掲げています。

東京電力ホールディングス(TEPCO)の将来性

東京電力は、2011年に発生した東日本大震災の際に世界最悪規模とも言われる福島第一原子力発電所の事故を起こしてしまい、政府からの補助も受けつつ膨大な処理費用と賠償金の負担をしています。

その費用は2021年7月時点で10兆円を超えていますが、完済には程遠いと言えます。
また、株価は2021年12月時点で約300円と低迷しており、株式市場からも厳しい評価を受けています。

このようなことから、東京電力の将来性に不安を抱く方も多いのではないでしょうか。

確かに、原発事故により東京電力への風当たりは資金面でも評判面でもかなり厳しく、決して楽観視できる状態ではありません。

しかしながら、電気を作り、広い範囲に送るという確固たる技術を有しており、他社の参入障壁は非常に高いです。

そのため、この強固な基盤で安定した収益を確保しつつ、脱炭素化を踏まえた再生可能エネルギー事業等に投資を進めることで、総合的なエネルギー企業として生き残ることが予測されます。

例として、2015年に当社初の大規模風力発電所(ウィンドファーム)として東伊豆風力発電所を運転開始したことなどが挙げられます。

こうした取り組みを続けることで、総合エネルギー企業として根強く成長を続けるでしょう。

東京電力ホールディングス(TEPCO)の求めている人物像

新型コロナウィルスの感染拡大により、私たちの生活は大きく変わりました。また、今年は東日本大震災から10年を迎え、東京電力は「福島への責任と安定供給の使命を全うし、そのために競争力と稼ぐ力を高めて企業価値を飛躍的に向上する」道程の一つの節目を迎える年となります。

そのような今、東京電力は「自律心」「情熱」「多様性」を持つ人財を求めます。

引用:東京電力HP 求める人財

福島第一原子力発電所での事故に対しての責任と、電力の安定供給という使命を全うするために、東京電力では、『自立心』『情熱』『多様性』を持つ人材が求められているようです。

様々な考えを受け入れ、自ら積極的に取り組んだ経験が生きてきそうです。

東京電力ホールディングス(TEPCO)の採用・選考状況

ここまで東京電力の経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。

続いて本章では、東京電力の採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。

採用大学

23年卒4月入社の現時点での採用実績校は以下のようになっております。
(大学名の横の数字は採用人数)

【文系】
(院)早稲田大学2、慶應義塾大学、一橋大学、関西学院大学
(大)慶應義塾大学、早稲田大学9、中央大学8、立教大学、明治大学6、同志社大学、法政大学、立命館大学4、大阪大学、学習院大学3 他

【理系】
(院)早稲田大学院13、東京工業大学院、東北大学院9、東京都市大学院、東京工業大学院、名古屋大学院8、九州大学院7、長岡技術科学大学院、東京農業工業大学院、北海道大学院、日本大学院5、青山学院大学院、京都大学院、東京電気通信大学院、立命館大学院、都立大学院、大阪大学院、中央大学院3、東京大学院
(大)日本大学18、東京理科大学10、東京都市大学6、明治大学、東海大学5、青山学院大学、芝浦工業大学、東京電気通信大学、千葉工業大学4、神奈川大学、法政大学3 他

参考:就職四季報2024年版

採用人数

男女別・文理別の採用人数は以下のとおりです。

年度大卒(文系)大卒(理系)院卒(文系)院卒(理系)
20年49名86名5名169名
21年60名112名6名169名
22年55名100名10名166名
23年90名105名5名169名
参考:就職四季報2023年版

また、男女別の採用人数は以下のとおりです。

年度男性女性
20年100名63名
21年384名76名
22年353名65名
参考:就職四季報2023年版

採用予定学科

法学・政策系、経済・経営・商学系、社会・環境情報系、外国語・国際文化系、人文系、教育系、生活科学系、宗教・神学系、医療・保健系、芸術・音楽系、体育・スポーツ系、その他文系、機械系、数学系、電気・電子系、情報工学系、物理・応用物理系、建築・土木系、生物・生命科学系、化学・物質工学系、資源・地球環境系、農業・農学系、水産系、畜産・酪農系、薬学系(4年制)、薬学系(6年制)、商船系、医学・歯学系、獣医系、衛生医療・介護系、その他理系

引用:リクナビ2023「東京電力:採用情報」

配属勤務地

22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
(地名の横の数字は人数)

【総合職】
東京(多摩2他38) 千葉(千葉3 木更津1) 神奈川 (川崎2 他2) 静岡3 栃木3 埼玉(さいたま1 熊谷1 川越1)群馬2
【技術職】
山梨2 福島50 新 湯(柏崎49 他2)東京(多摩7他79)千葉(千葉9成田3木更津2) 神奈川(川崎4 相模 原2他10)静岡4栃木11埼玉(熊谷1さいたま10 川越2)群馬13 山梨5 茨城10 長野5

参考:就職四季報2024年版

配属部署

21年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
(部署名の横の数字は人数)

【総合職】
送配電31 営業18 法務6人事5 経理1送
【技術職】
配電102 原子力85 再工(水力•風力)20土木·建築28 技術営業33 他10

参考: 就職四季報2024年版

多種多様な学科から採用する予定があることから、どの学科の就活生でも内定を獲得チャンスがあると言えます。

一方で採用大学を見る限り、ある程度偏差値の高い大学に通っていないと内定を獲得するのは容易ではないと言えます。

しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。

自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。

当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

採用倍率

〇 昨年度の採用人数(見込):418名

〇プレエントリー候補リスト登録人数:3821名

引用:リクナビ2023「東京電力:採用情報」

東京電力の採用倍率は約9.5倍と算出できます。

これはリクナビのプレエントリー人数だけのデータで算出した数字なので、実際の倍率とは異なりますのでご参考程度にお考え下さい。

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東京電力の新卒採用の選考フロー

エントリーシート・適性検査
 ↓

面接(1~2回)
 ↓

内々定

選考フロー自体は一般的なものなので、追加で対策が必要になる項目は特にありません。

WEBテストの形式はSPIで、内容は言語・計数・性格です。
SPIは、様々な企業で採用されているテスト形式のためしっかりと対策をしておくと良いでしょう。

しかし、エントリーシート以外は面接だけで評価されるフローになっていますので、面接対策は重要になります

また、面接の対策やESなどのクオリティを上げていきたいという方には、就活エージェントの利用がおすすめです。

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内定獲得のための必須対策

ここまで東京電力の採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。

続いて本章では、東京電力から内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。

東京電力が抱えている課題に対して意見を言えるように準備する

東京電力の面接では、東京電力が抱えている課題について意見を求められる可能性があります。

福島第一原子力発電所事故の責任とどう向き合うか、脱炭素化が世界的に求められている中で、東京電力はどのようにあるべきか等、東京電力が取り組むべき課題について事前に調べたうえで、しっかりと答えを用意することが大事です。

こうした課題は、日頃からニュースや新聞等で類似した話題に触れておくことで、より深い考えを伝えることが出来ます。

日常的にニュースや新聞で時事的な話題にアンテナを張っておくことも重要です。

しかし、時事問題の対策が大切と言われても

「エンタメやスポーツニュースはよく見るけど、業界の知識はどこで仕入れるのか」
「面接や設問で問われるような経済の知識は分からない」

といった方が多いと思います。

そういった方々に向けて、実際に僕が就活生時代に活用していた方法を中心に、皆さんにおすすめの情報収集手段について紹介した記事を書いています。

興味のある方はぜひ読んでみてください。

東京電力でなければダメだという明確な志望理由を示そう

他企業にも当てはまるような志望動機では「うちじゃなくてもいいのでは?」と思われる可能性が高いです。

そのため選考では、確固たる入社意思を伝えるための明確な志望理由が必要となります。

志望理由を考える際は「なぜエネルギー業界なのか」「なぜ東京電力なのか」「キャリアビジョンは」という観点から、自らの経験と併せて志望理由を明確にしておくといいでしょう。

また、このような志望動機を作成するには、実際に働いている社員から話を聞けるOB訪問がおすすめです。

OB訪問では、先輩社員からざっくばらんに話が聞けます。

「なぜ東京電力を選んだのか」「仕事の内容」「やりがい」「キャリアビジョン」などを聞くことで、実際に自分が東京電力で働くイメージを持つことができ、魅力的な志望動機を描くことができるでしょう。

しかし、OB訪問はどのようにすればいいか分からない方がほとんどだと思います。

「OB訪問の申し込み方法」「当日の流れ」「おすすめの質問例」「OB訪問後のお礼メール」まで解説している記事があるので、少しでも内定獲得の可能性を増やしたいという方はぜひ読んでみてくださいね。

求められる人材とマッチするエントリーシートを書く

人気企業で、受ける人の多い東京電力で内定を獲得するには、ライバルと差別化することが大切になってきます。

ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。

自己分析を行い自分の強みを明確にし、東京電力の求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。

東京電力では、 『自立心』『情熱』『多様性』を持つ人材が求められています

様々な考えを受け入れ、自ら積極的に取り組んだ経験などを書けるといいでしょう。

就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。

簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。

その他の気になる情報

東京電力の年収

就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。

有価証券報告書の調べによると、令和3年の平均年収は772万円となります。

過去4年の平均年収は以下のようになります。

令和3年772万円
令和2年819万円
令和元年812万円
平成30年805万円

平均年収.jpを参照してみると、2019年のデータになりますが、東京電力の平均年収は、日本全企業の年収ランキングの中で225位に入っています。

東京電力の初任給

東京電力の初任給は以下の通りです。

4年制大学卒/ 月給21万8000円
大学院修士課程卒/ 月給24万1000円

厚生労働省の調査によるとによると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、東京電力の初任給は平均的といえます。

初任給と平均年収から、入社後数年での給与の伸びが大きいことが窺えます。

東京電力の評価

実際に東京電力で働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。

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待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。

東京電力は、福利厚生も充実しており、高収入であること、また風通しの良さから、働きやすい環境が整っていると言えます。

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

今回は、東京電力の経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。

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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。

皆さんの就職活動を応援しております。