【鹿島の就職難易度は?】企業研究からES・面接対策まで徹底解説!!

2022年1月5日

鹿島の企業ロゴ

本記事では、鹿島の経営理念や、将来性、求める人材についてまとめることで、皆さんの企業研究をサポートします。

また、採用フローや採用大学、配属勤務地・部署についてもまとめており、鹿島から内定を獲得するためにすべき対策についても紹介しております。

就活生ならだれもが気になる、企業の平均年収や初任給、口コミについてもまとめてあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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企業概要

今回は、5大ゼネコンに名を連れ、就活生に大変人気な鹿島につい手紹介していきます。

鹿島は、超高層ビルを得意とする大手総合建築会社です。
高度な技術とノウハウを有し、業界随意一の研究施設なども充実しています。

有名な建築では、フジテレビ本社や東京ミッドタウン日比谷など、都内外問わず多くの実績があります。

そんな、鹿島の企業概要は以下のとおりです。

社名鹿島建築株式会社
本社所在地 東京都港区元赤坂1-3-1
設立 1930年(昭和5年)
代表取締役社長 天野 裕正
事業内容  土木建築及び機器装置その他建設工事全般に関する請負又は受託
建設プロジェクト並びに地域開発、都市開発、海洋開発、宇宙開発、
資源開発、環境整備、エネルギー供給等のプロジェクトに関する調査、
研究、評価、診断、企画、測量、設計、監理、調達、運営管理、
技術指導その他総合的エンジニアリング、マネージメント及びコンサルティング
その他多数
資本金 814億円余
従業員数7,989名(2021年3月末現在)

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業界のビジネスモデルや将来性を確認することは、企業自体の競合比較の中での優位性を確認するという意味で、就活において重要です。

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経営理念

全社一体となって、科学的合理主義と人道主義に基づく、
創造的な進歩と発展を図り、社業の発展を通じて社会に貢献する。

引用:鹿島建設 「経営理念

鹿島の経営理念は、その時々の経営者の意思の総和であるとされています。
つまり、この経営理念には鹿島の歴史そのものが詰まっていると言えます。

鹿島という会社は、日本を代表する建築会社であり、その創業は1840年と江戸時代にまで遡ります。

そんな歴史のある会社において、まず自社の事業を通して社会貢献をするという、建築という規模感のある事業だからこその社会責任が根底にあります。

そして、科学的合理主義、つまりデータや理論という信頼できるものに基づいて事業を推進するとしています。

ここでは、人道主義、つまり人として正しく、誠実であろうとする姿勢も忘れていはいません。

全体を通じて、スーパーゼネコンとして長く社会を支えてきた自負と、それに伴う責任から生まれる志の高さが伺えますね。

将来性

鹿島は、景気に影響を受けやすい建築業界にあって、かなり安定した将来性があると言えます。
理由の一つが、先進的な技術です。

鹿島建設は、技術力の高さと開発力が強みです。
そして、ITなどの先進的な技術を取り入れ事業を推進することで、施工技術・生産性向上に繋げており、コスト削減を実現しています。

コストを下げれば当然利益は上がりますから、経営的に技術力の高さと開発力は強みと言えます。
多くの独自のシステムを開発している鹿島は、今後もこの点で成長が継続し、他事業にも好影響を及ぼすと考えられます。

また、安定した将来性がある理由の二つ目が、2000年ごろから開始してきた海外事業の基盤が整備されてきた点です。

M&Aによるローカル化をすすめ、今では東南アジアやヨーロッパにおける自社のネットワークが構築されています。

これにより、海外事業の推進体制が整い、これによる経営の安定化が可能になっています。

現に、2021年第二四半期報告書では、海外事業の営業利益は上向きであり、他事業の営業利益の停滞等を保管しています。

今後の展望としても、海外事業の拡充を重視しているようです。

以上2点の他にも、魅力はたくさんある鹿島ですが、いずれにしても将来性はかなり安定したものであり、就活生からの人気の理由も理解できたと思います。

求めている人物像

創業から今日まで3世紀にわたって建設事業を通じて安全・安心で快適な社会の構築に貢献してきた。
(中略)
先取りする「進取の精神」が脈々と受け継がれ、技術で未来に挑戦を続けてきた証でもある。私たちは、これからの100年に向かって、ますますグローバル化する社会の中で、常に変化しさらに高度化する時代のニーズに応えながら歩み続けていく。

想像してみよう。未来の自分が携わった仕事があるとして、それがどこまで世の中に影響するのか、どこまで人の記憶に残るのかを。地球上のいたるところがフィールドとなり、風景を変え、人の心を変え、社会を変えていく。地球最大規模の「ものづくり」はいつだってゼロのスタートだ。注ぎ込む情熱とエネルギー。きっと、一筋縄ではいかないだろう。だからこそ、他と比べようがないほどやりがいが生まれる。自分の仕事が、100年先の時代まで刻み込まれていく。想像を空想に終わらせない技術と想いが、鹿島には待っている。

引用:鹿島建設 「新卒採用

上の引用は、鹿島の新卒採用ページのメッセージです。
ここからわかる求めている人物像は「課題解決力」と「最後までやり抜く力」「行動力」です。

前半部分では、「先取りの精神」が鹿島の強い技術力と開発を支えているとしてます。
そして、先取りには、ものごとの潜在的な課題を見つけ、これを解決する事が必要です。

そして、後半部分ではゼロからのモノづくりだからこその、「注ぎ込む情熱とエネルギー」について記されています。建築はそれぞれの事業の規模が大きく、期間が長くなります。

これを、未来に向けて大きな展望を持って、「最後までやり抜く力」そしてこの展望を実践する「行動力」が求められます。

就職難易度(採用・選考状況)

ここまで鹿島の経営理念や将来性、求める人物像を共有しました。

続いて本章では、鹿島の採用大学や採用人数などの採用情報と選考フローについて解説します。

採用大学

23年卒4月入社の現時点での採用実績校は以下のようになっております。
(大学名の横の数字は採用人数)

【文系】
(院)早大1
(大)慶大7、東大4、中大2、東北大2、日大2、名大2、立教大2、一橋大1、横国大1、学習院大1、金沢大1、広島大1、甲南大1、山口大1、滋賀大1、小樽商大1、成蹊大1、青学大1、千葉大1、創価大1、早大1、阪大1、東北学大1、同大1、南山大1、法政大1、明大1、神戸大1

【理系】
(院)早大13、東大12、京大11、東工大8、東北大7、阪大6、九大5、芝工大5、明大5、横国大4、慶大4、山口大4、日大4、名大4、京都工繊大3、広島大3、上智大3、新潟大3、千葉大3、電通大3、東理大3、武庫川女大3茨城大2、関大2、熊本大2、山形大2、秋田大2、神戸大2、青学大2、鳥取大2、東京電機大2、東京農工大2、法政大2、豊橋技科大2、北大2、名工大2 他
(大)日大8、早大5、東京都市大5、東理大5、工学院大4、明大4、関大3、慶大3、香川大3、成蹊大3、大阪工大3 愛媛大2、横国大2、近大2、金沢工大2、三重大2、鹿児島大,神戸大2、摂南大2、千葉大2、大阪公大2、長崎大2、東海大2、法政大2、立命館大2 他

参考:就職四季報2024年版

採用人数

また、男女別・文理別の採用人数は以下のとおりです。

年度大卒(文系)大卒(理系)院卒(文系)院卒(理系)
20年44名85名0名119名
21年39名91名0名111名
22年41名95名2名140名
23年42名96名1名168名
参考:就職四季報2024年版

また、男女別の採用人数は以下のとおりです。

年度男性女性
20年200名48名
21年192名49名
22年214名64名
23年241名66名
参考:就職四季報2024年版

採用予定学科

事務系:文系全般

土木系: 土木、農業土木、都市工学の各関連学科

建築施工系: 建築、都市工学の各関連学科

建築設計系(意匠・構造・設備): 建築、都市工学の各関連学科

建築設備系: 建築、機械、電気・電子の各関連学科

エンジニアリング系: 建築、機械、電気・電子、情報、経営工学、化学の各関連学科

環境系:土木、建築、機械、電気・電子、情報系、農業土木、科学系の各関連学科

機電系: 機械、電気・電子関連学科

数理系: 情報、経営工学、数学系関連学科

開発系: 建築、都市工学の各関連学科

引用:リクナビ2022 鹿島建設

事務職と技術職では、文系と理系学科それぞれが採用予定学科として設置されているようです。

おそらく、能力を認められれば学科問わず、各職の専攻に参加できるでしょう。

配属勤務地

22年4月入社者の配属勤務先は以下のようになっております。
(地名の横の数字は人数)

【総合職】
北海道2、東北7、関東4、東京10、横浜5、北陸2、中部4、関西4、中国2、四国1、九州2

【技術職】
北海道6、東北10、関東18、東京133、横浜17、中部12、関西17、中国6、四国5、九州8、北陸5

参考:就職四季報2024年版

配属部署

22年4月入社者の配属部署は以下のようになっております。
(部署名の横の数字は人数)

【総合職】
支店 (北海道2、東北7、横浜5、中部4、関西4、中国2、四国1、九州2、北陸2、関東4、東京土木3、東京建築7)

【技術職】
支店(北海道6、東北10、関東18、東京建築23、東京土木8、横浜17,中部12、関西17、中国6、四国5、九州8、北陸5) ITソ リューション部3、エンジニアリング事業本部7、海外土木事業部1、開発事業本部15、環境本部2、機械部7、技術研究所8、建築設計本部43、原子力部6、土木設計本部10

参考: 就職四季報2024年版

採用大学を見る限り、採用枠での学歴フィルターはそこまでないと言えます。

ですが、やはり採用人数が多い大学は、ある程度偏差値が高い大学がほとんどです。

しかし、上記大学に通っていなくても、内定を獲得するチャンスはあり、そのためには自己分析をしっかりと行い、ライバルとの差別化を十分に図る必要があります。

自己分析は、ES・面接対策でも必須のものです。

当サイトでも、「自己分析とはそもそも何なのか」「自己分析の目的」「自己分析のやり方」まで解説し、この記事一つ読めば自己分析を完璧にできるものを書いています。

気になる方はぜひ読んでみてくださいね。

鹿島の新卒採用の選考フロー

鹿島のようなゼネコンでは、職種によってかなりの専門性が求められますので、それぞれで選考フローが分かれています。

建築(生産・開発・研究)/建築(設計)、情報、土木、設備、エンジニアリング、機電、事務などに区分され、それぞれの選考フローは業種によって異なります

プレエントリー・会社説明会・リクルーター面談
 ↓
応募書類提出
WEBテスト
筆記試験
 ↓
グループディスカッション
 ↓
一次面接
 ↓
最終面接
 ↓
内々定

鹿島の建築の選考フローはかなり一般的なものになっています。
また、これ以外にも選考フローが個人によるという声もありますので、ご了承ください。

鹿島では、職種の選考フローにおいてウェブテストを実施していますが、これは例年、テストセンターでのSPI試験が採用されているようです。

ボーダー自体はそこまで高くないとされていますが、だからこそしっかり準備をして臨みたいところです。

また、面接の対策やESなどのクオリティを上げていきたいという方には、就活エージェントの利用がおすすめです。

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内定獲得のための必須対策

ここまで鹿島の採用大学や採用人数などの採用情報と、選考フローについて共有いたしました。

続いて本章では、鹿島から内定を得るためにすべき3つの対策事項を紹介します。

求められる人材とマッチするエントリーシートを書く

人気企業で、受ける人の多い鹿島で内定を獲得するには、ライバルと差別化することが大切になってきます。

ライバルと差別化を図ることができる最初の機会がエントリーシートです。

自己分析を行い自分の強みを明確にし、鹿島の求める人材とマッチするようにエントリーシートを書きましょう。

鹿島では、「課題解決力」「最後までやり抜く力」「行動力」などが求められていると考えられます。

文系ならば、アルバイトやゼミなどの活動において、課題を自ら見つけてこれにアプローチしたエピソードなどが良いでしょう。理系については後述します。

また別に、「未来に向けた」話も用意しておくと良いでしょう。

鹿島は、広い領域で規模の大きいものづくりをしている会社であるので、今までの経験を踏まえた上で、「そこでの学びを活かして鹿島でしたいこと」なども考えておくと、面接などでの一貫性が生まれるでしょう。

就活ジョブジョブでは面接まで視野に入れた、内定にグッと近づけるガクチカ作成について解説している記事も書いています。

簡単4ステップで、面接対策にもなるガクチカの作成ができるようになるのでぜひ読んでみてください。

競合のスーパーゼネコンとの相違を理解しておく

ゼネコン志望者は、基本的に鹿島だけでなく競合他社の選考にも参加することになると思います。
鹿島や他のスーパーゼネコンでは、面接において、本当に就活生がその企業に入りたいかを確認しようとします。

これを確認するときに聞かれるのが志望動機です。志望動機は、その企業のことだけを述べても良いのですが、ここで他社との比較ができていなければ、曖昧で説得力のない志望動機とみなされてしまう恐れがあります。

例年、職種を問わず「なぜゼネコンなのか」「なぜ他社ではなく鹿島なのか」という質問を徹底的にされるようです。

この質問に対して、説得力を持って答えるには業界における鹿島の強みや将来性などをよく理解して覚えておかなければなりません。

また、同時に他社の強み・弱み、そして将来性なども確認することで、説得力があり、面接官も納得のいく回答が可能になります。

そういった情報を集めるには業界研究がおすすめです。

業界研究をおこなうことで、業界の強みや弱みを知れるだけでなく、大成建設のまだ足りない部分なども見えてくるので、より大成建設について詳しくなることができます

業界研究のやり方について、全くわからない人でも簡単4ステップで完璧な業界研究ができるようになる記事を書いています。

気になる方はぜひ読んでみてください。

【技術職】自分の研究内容と鹿島の課題を結ぶ

鹿島は、採用人数の大多数が理系採用、つまり技術職です。

つまり、この企業は技術を売っている会社であるという事になりますが、そんな技術職採用ではやはり、「自分の研究内容」について深ぼられることがほとんどです。

自分でどれだけ内容を理解していても、(面接官によっては専門の可能性もありますが)その分野の専門でない人に対して、伝わる説明をしなければ、面接という場においては意味がありません

つまり、人に伝えることを前提として、研究内容をわかりやすく説明する準備をしておきましょう。

学科・専攻・研究室の選定理由をまず整理するところから始めましょう。

そして、その粒度を上げて、「研究理由」「どのように取り組んだか」、「方法」、「研究の結果がどうなったか」、「研究で身についたこと」を整理すると良いでしょう。

これらの項目で説明が整理できたら、あとは鹿島の持つ課題を、自分の持つ能力・技術を持って将来的には解決に貢献できる、対応が可能である、ということをアピールしましょう。

その他の気になる情報

鹿島の年収

就職活動では、高収入を志望動機にするのはタブーですが、実際は気になりますよね。

有価証券報告書の調べによると、令和4年の平均年収は1164万円となります。

過去3年の平均年収は以下のようになります。

令和4年1164万円
令和3年1128万円
令和2年1135万円
令和元年1134万円
平成30年1139万円

鹿島の初任給

鹿島の初任給は以下の通りです。

大学卒 月給24.5万円
修士了 月給26.5万円
博士了 月給29.5万円

厚生労働省の調査によると、令和2年度の新規学卒者の給与額は大学卒で22万6000円、大学院卒で25万5600円なので、鹿島の初任給は高いと言えます。

初任給と平均年収から、入社後数年での給与の伸びが大きいことがうかがえます。

鹿島の評価

実際に鹿島で働いている社員さんの評価も気になるところだと思います。

社員さんのクチコミによる企業の評価を知りたいならOpenworkがおすすめです。

待遇や、働きがい、人材育成などについて、社員のリアルなクチコミから知ることができます。

鹿島は、福利厚生も充実しており、高収入であること、規模の大きさからやりがいを感じられる企業であると言えます。

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

今回は、鹿島の経営理念や将来性などの企業概要と、さらに採用フローや採用倍率などの採用情報についてまとめました。

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本記事の内容が、少しでも皆さんの就職活動をより良いものにできたら幸いです。

皆さんの就職活動を応援しております。